サガスカーレットグレイス緋色の野望とは?
サガ スカーレット グレイス(SaGa SCARLET GRACE)は、スクウェア・エニックスから発売されたRPGです。 サガシリーズはエニックスと会社が合併する前に発売したゲームボーイ『魔界塔士Sa・Ga』から始まり、 スーパーファミコンでは『ロマンシング・サガ』と、いろいろと名称を変えつつも、 今日までシリーズ化されてきました。
2018年8月2日にはPS4/Switch/Steam/iOS/Androidでバージョンアップ版の 『サガ スカーレット グレイス 緋色の野望』が発売されました。 最初に発売されたのは、2016年12月15日にPSVで発売されたものです。 無印版と比較すると400個以上の変更点が加えられ、進化をさせた作品となってます。
最近のサガシリーズは新規IPを作るというよりは、 過去作を他機種へ移植して販売することが多いな…という印象。 ファンからしてみれば過去作を改めて遊ぶ楽しさもあれば、正直複雑な気分でもある。 ましてやバージョンアップ版の発売となれば、「……」な心境だ。
で、サガシリーズの生みの親である『河津秋敏』氏が、PS4版のサガスカを発売を記念し、 自らのツイッターでユーザーの質問に対して珍しくいろいろと返答してました。 それらについてまとめてみました。
河津秋敏氏の回答
PSVita版があったから、今回の多機種展開が可能になったと考えております。ご指摘のような意見を頂く可能性は認識していましたが、より良い物作りを目指して、まずVitaでしっかりゲーム性の検証をする事に全力を注ぎました。正直PS4の能力は我々の手に余る所があり、それに振り回される事を恐れました https://t.co/66Da69lrpG
— 河津秋敏 (@SaGa25kawazu) 2018年8月2日
まぁ、早速この手の質問が来たか…といった感じか。 技術的に難しいようでバージョンアップの予定がないPSV版を購入した層からすれば、 今回の件は凄くガッカリだし、ブチ切れたユーザーもきっといるだろう。
質問者も、言いにくい内容だが良いとこ突いてきますね。 確かに結果だけ見れば詐欺師とやってることは変わらない気が…、 お金を二重摂取されるのかと思えば、ファンを続けることが馬鹿々しく感じてくる。
それで河津神の回答は、PS4じゃ手に余るし、振り回される事を恐れていた。 PSVがあったから他機種展開が可能になり、より良いものを目指そうと、 まずはPSVで検証も必要だったらしい。 となると、「PSV版はβ版を有料販売したのか?」という疑問が当然湧いてきます…
そういう見方で言えば、自分はFF1以来ずっとβ版を作り続けていると思います。今後もβ版を作り続ける事でしょう。最期まで完成版に辿り着く事はないのだと覚悟はしております。 https://t.co/DKwBTCCxw7
— 河津秋敏 (@SaGa25kawazu) 2018年8月2日
なんか投げ槍な回答にすら感じてしまうが、「カチンッ!」と来て言い返した形だろうか? 「火に油を注ぐようなこと言って大丈夫か?」と不安がよぎったが、 PSV版のアップデート、及びアップグレードができていない事は本当に申し訳なく思っているそうだ。 それは自分の力不足だったと認め、緋色の野望を優先させてしまったのだとか・・・
PSVita版を楽しんで頂いて有難うございます。Vita版のアップデート、アップグレードが出来ていない事は、本当に申し訳ないと思っております。緋色の野望の前、少なくとも同時に対応するべき所が出来ていないのは、私の力不足です。緋色の野望を優先させてしまった事をご容赦ください。 https://t.co/amHoqiHfy6
— 河津秋敏 (@SaGa25kawazu) 2018年8月2日
とはいえ、サガスカがβ版だとしたらという仮定の話であり、 当たり前の話だが、作品はそれぞれ完成品として世に送り出していると主張していた。
「何を言っても揚げ足取るやつはいるから、無理に返答しなくてもいいのでは?」という意見もあったが、 ツイートでは言葉足らずになりがちだし、真意が伝わらない場合もある。 また真剣に訴えている場合もあるので、できるだけ真面目に対応しようと思っている。 ただの個人ではなく、そういった立場のアカウントだと認識していると河津神が答えてました。
大人の事情というよりは、この内容のゲームを、いきなりPS4で勝負する度胸が無かったという事です。RPGという括りで、Witcherとかと比べられても困ると思っていましたので。 https://t.co/u0LzkPDE2O
— 河津秋敏 (@SaGa25kawazu) 2018年8月2日
「だったら最初からサガスカをPS4で出せよ!」という意見もあったが、 そこは大人の事情があって出せなかったんじゃ? という意見でコメントしてた方もいました。
河津神の意見では、いきなりPS4で勝負する度胸がなかったのだと言う。 まぁ…AAAタイトルのウィッチャーと比較されると困る!といった、 開発者の心の内が少しばかり見えたような気が致します。たぶん安全に石橋を叩いて進みたかったんだろう・・・
サガスカと河津神のコメントの感想
約1時間弱ほど、ユーザーの質問や意見に対して返答してました。 当然叩かれるだろうなぁと予想してましたが、やはりどこかで今回の件を申し訳なく思っているのか、 痛いコメントに対してもきちんと返答してた。河津さん普段は少しフザけたことを言ったりもするが、 こういう場になると案外マジメになる方なんだなぁと。
韓国などアジアで販売する予定とかは、「チームの戦力不足で手が回らない」のだと言う。 そのためロマサガ2にしてもアジア版を作れていないらしい。 要するに今回の件で思ったことは、河津神の開発チームは現状で手一杯なんだと思った・・・
今回の件は私も気の毒には思うが、これ以上河津神を怒りに任せて叩いたところで何もならない、何も変わらない。 ましてや会社の利益を優先させなきゃいけない事情もあったんじゃね?という気もするし、 そしたら次回作に期待するしかないかなと・・・
いつになったらサガの新規IPが発売されるかは疑問だが、 今回の失敗を踏まえて次はいきなりPS4やスイッチなどCSで展開して欲しいところだ。 ウィッチャーなんぞに負けないくらいのサガを作ってほしいですね! でもやっぱり大人の事情があって、開発に予算が回らない現実があるという気もするんだよな (´・ω・`)ショボーン
ま、今回は事情が聞けてスッキリした! 大半は都合のいい言い訳は隠されたりするもの。 ただ、それが許されるはずもないが、「なんで今更PS4とかで発売しちゃってるの?」とか、 いろいろと疑問には感じていた。少し前までは佐賀県とコラボして、どうでもいいことばっかやってた印象もあった。 河津神の心に、サガを続けなければいけない使命感を感じたなら幸いなのかな~